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心理学エッセンス

臨床心理学分野

○○ダイエットの効果はいかに?

中川 明仁

2015.11.24
○○ダイエットの効果はいかに?

 突然ですが、ショートケーキ1個分のカロリー(およそ300kcal)を消費するのにどれぐらいの運動量が必要だと思いますか?

 年齢や性別により若干の違いもありますが、およそジョギング1時間分の運動が必要となります。ダイエットのメカニズムは単純です。1日の摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスで、摂取 > 消費の毎日が続くと体脂肪の蓄積に繋がるため、摂取 < 消費に生活習慣を変容させていけばよいのです。言うは易しですが、そのように変化させるのはどうしたらよいか?を今日のコラムでは考えてみましょう。

 巷には○○ダイエットというダイエット法がかなりの頻度で登場します。それが紹介された翌日には、その○○がスーパーで売り切れてしまうとか。このコラムをお読みくださっている方の中にも試されたことがある、という人もいるかもしれません。そのようなダイエット法に人気が集まるのは、その取り組みやすさが理由の一つと考えられます。「○○さえ食べておけば痩せられる」と安易に考えがちですが、そうは問屋が卸さないというのが実情です。

 確かに一時的な減量効果は得られるかもしれませんが、その方法を止めた後のことを考えておくことが必要です。一生それを食べ続けられるのであれば話は別ですが・・・。現実的には、○○を止めた後、通常食に戻すと当然のことながら摂取カロリーが増えるわけなので、体重も元に戻りやすくなります。以前のコラムでも触れましたが、ダイエットは減量後の体重維持が重要です。

 そう考えれば安易な○○ダイエットに頼るのは注意が必要です。ダイエットに近道はありません。遠回りに見えても日々の食事の内容と適度な運動習慣の確保に注意を払うことが、結局は減量そして減量後の体重維持につながります。冒頭の問いへの答えですが、まずは自分が1日の間でどれぐらいのエネルギーを摂取し消費しているのか、その事実を知るところからはじめましょう。厳密な計算は必要ありません。科学的根拠に基づいて効率的に取り組む方がダイエットは継続できます。摂取 < 消費となれば必ず体重は減りますし、その事実を体感できればダイエットへのモチベーションも維持できるのではないでしょうか。

 年末年始が近づいてきたこの時期、どうしても食事量が増えがちですが、頭の片隅で今日のお話を意識してもらえればと思います。