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心理学エッセンス

発達・教育心理学

励ましをください。

奈田 哲也

2019.01.17
励ましをください。

 明けまして2019。さようなら平成、こんにちは新元号。そんなわけで、平成が終わる2019年が始まりましたが、皆様は、如何お過ごしでしょうか。というか、平成の30年間で、皆様は、様々なことをやってこられたと思います。その中で、当然、上手くいったこともあれば、失敗したこともあるでしょう。でも、できれば上手くやりたい、やらせたい。これは当然の願いです。そんな時に大事なのは、他者からの励ましや賞賛です。他者からの励ましや賞賛があることで、頑張ることができ、失敗しそうなことでも上手くいかせることができる。
 励ましや賞賛は、当然、頑張らせたい行為の直後に与えるのが最も効果的です。当たり前の話ですが、行為に対して励ますまでの時間が遅れれば遅れるほど、励ましの効力は失われます。ただ、実際はそう簡単な話でもなく、次の励ましまでの間、自分の行為を振り返らせておくと、その後の励ましの効果がより一層高まります(Swinnen, 1990)。同様に、毎回励ますよりかは、何回かに1回励ます方が効果は高くなります(Winstein & Schmidt, 1990)。結局、他者の評価のみに依存するのでなく、自分自身で自分の行為を評価していく力を持つことも、学習という面では重要になるということです。
 そういった意味では、他者が、どういった言葉で、何について賞賛するのかといったことも重要となってきます。例えば、行為の結果だけを賞賛していると、賞賛を受けた側は、自分の能力以上の課題に対しては挑戦しなくなったりします(Dweck, 1986)。結果がでそうにないものに対して努力しようとはしなくなるわけです。つまり、テストで満点を取った場合、満点を取ったことに対して褒めるよりも、満点が取れる努力したことに対して褒める方が、モチベーションの維持という意味でも良い効果があるわけです。結果ではなく過程を褒めよってことです。
 そんなわけで、私は、この文章を、スターバックスで、励ましや賞賛がない中、書いているわけですが、如何でしょうか。誰か、頑張った過程を褒めてください。