MESSAGE在学生・卒業生メッセージ

卒業生 杉谷真孝さん

学習によって人生が一段と有意義に

卒業生 杉谷真孝さん
正科生3年次編入学

教育委員会職員

 

科目等履修生を経たことが 正科生への大きな自信に。

私は小学校、中学校教員として35年間勤めてきました。長い教員生活を通して、教育には心理学の知見を活かすことが必要と感じる場面が多々あり、いつか体系的に勉強したいと考えていたのです。そこで、定年の1年前、通信制大学での学びとはどんなものかを知る機会にもなることから、「たちばなエクール」の科目等履修生から始めることに。臨床心理学や発達心理学といった4科目を履修したところ、瞬く間に心理学という学問の奥深さと先生方の授業のおもしろさに魅了され、正科生への入学を決めました。この科目等履修生から正科生へという段階を経たことは、私にとって大きな意味があったと思います。定年後の仕事と両立しながら学習を続ける自信を持つことができ、教員として生徒たちに伝えていた勉強というものの素晴らしさも改めて実感できました。

教員のとしての知識、経験を 心理学的に考察。

教員時代の私の担当科目は社会科で、クラス担任や野球部、バレーボール部といった部活動の指導も行ってきましたが、厳しさだけで接したり、一方的に考えを押し付けてしまうと生徒の心は離れ、無力感を与えかねません。そのため、生徒の友人関係や家庭環境なども把握して、その子の気持ちや考え方をしっかり聴いて理解すること、適切な言葉をもって働きかけることを意識し、実践してきました。さらに、勉強や練習の楽しさ、さまざまな成功体験を積ませていく方が、学習意欲の向上や試合での勝利といった結果に結びつくことが実感としてありました。 「たちばなエクール」で、こうした教員生活での経験やノウハウを心理学的に分析し、その効果が裏付けられると、より学習もはかどります。新しい学びや気づきによって知識が増えていくことは大変有意義で、卒業までさらに学習を深めていきたいと思っています。

新たな発見と充実感をもたらす 「たちばなエクール」での学び。

心理学が日常にも効果。
サポートも受けながら目標を達成したい。

4年次を迎え、学習内容はさらに濃くなってきましたが、3年次に受講した「心理学統計法」での先生の言葉が大変印象的で、私の学習の支えにもなっています。その言葉は、「心理学とはこころを扱った科学」であり、客観性と公平性を満たすことが条件である、学習には復習をはじめ「積み上げ」が大切であるということです。

確かに学習は大変な時もありますが、「たちばなエクール」はわからないことがあれば、メディア授業で何度も繰り返し学んで積み上げることができます。また、私自身のことはもちろん、人の心や言動についても心理学の知見から客観的に捉えられるようなってきました。「たちばなエクール」での学習が人生の新たな張り、生き方のプラスとなり、メンタルヘルスにもいい影響を与えてくれていることも間違いありません。

卒業後は、スクールカウンセラーという仕事も視野に入れながら、心理学のノウハウを教育現場に還元し、勤務していた中学と母校の高校で行っている野球部の指導にも活かしていきたいです。