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公認心理師も目標にさらに上へ
正科生3年次編入学 河合呂美さん
アスリートメンタルコーチ
不規則な環境でも学習可能。
手厚いサポートも魅力。
私はプロスノーボーダーとして日本代表にも選出され、競技に打ち込んできました。引退後は、アスリート向けのヨガのレッスンと普及、現役選手のサポートを行っています。選手からメンタル面での相談を受けることが多く、当初は選手時代の経験を元にアドバイスを行い、一定の成果も出ていましたが、サポートのクオリティをさらに高めていくには、心理学の専門的な知識が必要と感じ、ステップアップのために通信制大学で学ぶことを決めました。
「たちばなエクール」を選んだのは、仕事も生活も選手優先で、海外遠征をはじめスケジュールが不規則になりがちな私の立場を踏まえ、親身に相談に乗ってくださったことが理由です。時差を気にすることなく、どんな場所にいてもメディア授業で勉強できることはもちろん、不測の事態が発生した際は、学習やレポートなどの提出に支障が出ないよう適切にサポートしてもらい、とても助かっています。履修生の立場に立って、学びやすい環境をつねに整えてくださることも「たちばなエクール」の魅力ではないでしょうか。
0.01%のメンタルの差を支え、
選手を信じ抜く気持ちが重要。
フィジカルもスキルも秀でたトップアスリートの世界で、勝負の決め手となるのはメンタルです。極限状態になればなるほど、わずかな気持ちの差が明暗を分けるので、日頃から追い込まれた状態を想定したメンタルトレーニングが必要です。メンタルコーチの役割は重要であり、サポートしていく内容も多岐にわたりますが、心理学を専門的に学び始めたことは私のコーチングにプラスをもたらしてくれています。例えば、カウンセリングのノウハウは選手とのスムーズなコミュニケーションに不可欠であり、発達に関する学習は選手の成長の観察や段階ごとのアプローチに活かすことができます。私の選手時代の経験も理論として分析、理解できるようになり、サポートする上での自信、選手からの信頼につながっています。
また、試合などでどんなに劣勢に追い込まれても私だけは絶対に諦めず、選手を信じ抜く。そんな自分自身のメンタルを保つことにも心理学が力になってくれていると思います。
最終目標は公認心理師!
弱い面も理解してサポート。
私は何事にも完璧を追求していくタイプ。そのため、入学当初はじっくり腰を据えて勉強できないことや思い通りの成績を残せないことに対して、もどかしさを感じていました。ただ、心理学の学びを通じて、自分を見つめ直したところ、私の学びの目的は、自分が100点を取ることではなく、選手のためにもっとよいサポートを提供し、パフォーマンスの向上に貢献することだと改めて気づいたのです。
それからは、気持ちのなかに余白をつくることを意識し、必要なテキストをタブレットに取り込んで移動時間や遠征先のホテルなどでもさっと読めるようにしたり、何か用事をしている時はラジオのようにメディア授業を流して聴いたり、忙しい中でも勉強できるよう工夫しています。
気持ちの余白は、自分自身のためだけではなく、他者を支え励ますときにも大切な要素であると考えています。選手に強さや完璧ばかりを求めるのではなく、弱い面や課題のある部分も理解して共に歩んでいける存在でありたい。そのために、心理学のさらに深い知識はもちろん、最終的には国家資格である公認心理師も取得したいと考えています。