MESSAGE在学生・卒業生メッセージ

在学生 小山裕之さん

心理学はビジネスのスキル向上につながることを実感

在学生 小山裕之さん
正科生3年次編入学

薬剤師

 

薬剤師の存在意義を高めるために
仕事と学びを両立中。

現在、薬剤師として薬局チェーンを展開する企業に勤務しながら「たちばなエクール」に在学しています。仕事内容は調剤業務や社員教育など幅広いため多忙ですが、電車での通勤時間を利用してメディア授業を視聴するなどの工夫で、仕事と学業を両立しています。
私が心理学を学ぼうと思ったのは、「薬剤師の存在意義とは何だろう?」と改めて考えたことがきっかけです。
今は、誰もがスマートフォンを使って、薬の成分や飲み方、副作用に至るまで何でも調べられる時代です。AIや機械化も進み、ロボットが処方箋に従って調剤を行う全自動薬局も出現しています。しかし、AIや機械が患者さんの薬の飲み忘れを防ぐことはできません。それは薬剤師にしかできない役割である一方で、「この薬を忘れずに飲んでください」と言うだけでは説得力に欠けます。患者さんの気持ちに寄りそう方法を模索するなかで「心理学」にたどり着きました。
フルタイムの仕事との両立を考え、通信教育が最適と判断。入学前にオンラインで「たちばなエクール」の交流会に参加し、10代から60代まで幅広い年代の人が心理学を学ぶ目的で集まっていると知りました。「一人ではない」という認識をもてたことや、自宅から比較的近いことも決め手になりました。

幅広い履修が功を奏して
ビジネススキルが向上。

入学当初は、社員教育に活かせそうな発達・教育心理学領域をメインに学ぼうと考えていましたが、少しでも興味をもった科目は幅広く履習するスタイルに変更しました。
中でも特に印象に残っているのは、社会・産業心理学領域の「広告と消費の心理学」という科目で、実験と検証結果という根拠とともに『人によく伝わる話し方』を学んだことです。
この学びは社員教育だけでなく、医師や看護師といったさまざまな職種の人と関わる薬剤師の業務にも応用することができるため非常に役立っています。医療の現場では、薬剤師からの進言によって処方内容が変わることもあり、一人ひとりの患者さんのために貢献できる機会がより増えたのは心理学の学びのおかげだと思っています。

効果的な勉強法で
知識と単位を確実に取得する。

入学前、「キャリアコンサルタントの資格取得」と「心理学の学び」のどちらを選ぶかで迷った時期がありました。
前者がどちらかというと訓練重視であるのに対し、心理学は理論やデータによる実証に基づく学問です。私の性分には心理学が合うと思い「たちばなエクール」を選びましたが、正しい選択だったと思っています。
これから入学される方は、少しでも興味をひかれた科目があれば履修することをお勧めします。私のように、選んだ科目が予期せず仕事や実生活に役立つことがあるかもしれないからです。また、日々の限られた時間に学業を組み込むためには工夫も必要です。スキマ時間の活用はもちろん、授業で先生が強調する要点を聞き逃さないように集中することも大切だと思います。私も当初は最適な勉強法の試行錯誤が続きましたが、約半年でペースをつかみ、知識を身につけるとともに単位を確実に取得できるようになったと感じています。参考にしてもらえるとうれしいです。