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公認心理師

「公認心理師」とは

公認心理師とは、登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門知識および技術をもって、次に掲げる行為を行うための国家資格です。

「公認心理師」は、心理職初の国家資格

現代の日本社会において、学校、医療機関、その他企業をはじめとするさまざまな職場において、心の問題への対処が喫緊の課題となっており、心理学の専門的な知識・スキルを修得した心理職への関心が高まっています。この現状を受けて、心理分野では初めてとなる国家資格である「公認心理師」資格が誕生しました。

公認心理師が担う行為

  1. 心理に関する支援を要する者の心理状態を観察し、その結果を分析すること。
  2. 心理に関する支援を要する者に対し、その心理に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと。
  3. 心理に関する支援を要する者の関係者に対し、その相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと。
  4. 心の健康に関する知識の普及を図るための教育および情報の提供を行うこと。

公認心理師とは、医師や看護師のような業務独占資格ではなく、資格がないと公認心理師の名称を用いて業務ができない名称独占資格です。

「公認心理師」になるまで

公認心理師受験資格を得るためには、4年制大学において文部科学省・厚生労働省令(以下、省令)に定められた25科目の単位をすべて修得して卒業後、大学院において省令で定める10科目を修めて修了するか、省令で定める施設において2年以上の実務経験※を積む必要があります。

公認心理師法に基づく大学院と同等以上の専門的な知識および技能を修得することが必要です。

  1. STEP 01

    本学で指定科目を修得し、卒業

    ※実習80時間以上、「心理演習」「心理実習」の対面スクーリング科目を含む。

  2. STEP 02

    大学院で指定科目を修得し、修了

    省令で定める10科目(実習450時間以上
    を含む)を修め、修了。

    or

    2年以上の実務経験

    省令で定める施設での実務経験※(2年以上)

  3. STEP 03

    公認心理師国家試験の受験・合格

  4. STEP 04

    公認心理師資格の取得(登録)

本学で「公認心理師」をめざす場合に
必要な期間

正科生1年次入学の場合

4年(最長8年)で、教養科目と専門科目を合わせて、計124単位の修得が必要です。そのうち、公認心理師資格取得に対応する指定科目の25科目(50単位)の履修が必要です。

正科生3年次編入学の場合

最短で3年間※(最長で6年)で、専門科目64単位の修得が必要です。そのうち、公認心理師取得に対応する指定科目の25科目(50単位)の履修が必要です。

  • 公認心理師の学部要件を満たすには、最短で3年間の学習期間が必要です。

単位修得から、卒業までのながれ

  1. STEP 01

    単位修得

    各科目で指定された小テストやレポート、期末試験などの評価が基準を満たせば単位を修得できます。

    本学で公認心理師をめざす場合の
    必修科目(25科目)

    区分 本学開講科目 配当年次
    共通領域 心理学研究法Ⅰ 1
    心理学実験演習Ⅰ 1
    心理学概論 1
    心理学統計法Ⅰ 1
    心理的アセスメントⅠ 2
    臨床心理学
    領域
    公認心理師の職責 1
    臨床心理学概論 1
    関係行政論 2
    心理学的支援法 3
    司法・犯罪心理学 3
    心理演習 3
    心理実習 4
    社会・産業
    心理学領域
    社会・集団・家族心理学Ⅰ 2
    産業・組織心理学 2
    発達・教育
    心理学領域
    発達心理学Ⅰ 2
    教育・学校心理学 2
    行動神経科学領域 知覚・認知心理学 2
    感情・人格心理学 2
    学習・言語心理学 2
    神経・生理心理学 3
    健康・福祉
    心理学領域
    人体の構造と機能及び疾病 1
    福祉心理学 2
    健康・医療心理学 2
    精神疾患とその治療 3
    障害者・障害児心理学 3
  2. STEP 02

    選考試験

    受講希望者が定員を超えた場合には、事前に選考試験を行います。
    「心理演習」の履修にかかる選考試験については、以下のとおりです。

    実施時期 9月の週末に実施
    実施方法 対面による筆記試験(本学キャンパスで実施)
    出題形式 公認心理師国家試験に準じた形式で、多肢選択式
    出題範囲 3年次前期までに配当される公認心理師科目21科目に関する内容
    • 試験の内容は、年度によって変わることがあります。
    • 再履修などにより「心理実習」の履修希望者が定員を上回った場合も、選考試験を実施する可能性があります。

    選考試験の受験状況について

    「心理演習」「心理実習」については、学習における質保証の観点等から、やむを得ず定員を設けております。ここ数年、選考試験の倍率は約2倍~5倍の間で推移しており、倍率は上昇傾向です。公認心理師をめざす方は、このことに十分留意してください。

  3. STEP 03

    スクーリング「心理演習」

    心理学的支援に必要な知識やスキルを学ぶことを目的としており、ロールプレイングや事例検討などの演習を通して、公認心理師に求められる基本技能を身につけます。京都・山科にある京都橘大学のキャンパスにてスクーリングを開講します。

    履修条件 ①3年次前期までに配当される公認心理師指定科目をすべて修得済みであること
    ②履修前年度時点で卒業要件修得単位が70単位以上であること
    受講定員 30名
    配当年次・開講期 3年次・後期

    3年次編入学の場合は4年次・後期

    開講日数 1日×4回
    • 11~12月ごろの週末に実施。年度により異なる場合があります。
  4. STEP 04

    スクーリング「心理実習」

    「心理演習」と同じように、心理学的支援に必要な知識やスキルを学ぶことを目的としており、各分野の施設にて、学外実習および学内実習(事前指導・事後指導)を行い、実践的な学びを深めます。要支援者へのチームアプローチ、多職種連携及び地域連携、公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解などについて学びます。

    履修条件 ①3年次後期までに配当される公認心理師指定科目をすべて修得済みであること
    ➁履修前年度終了時点で卒業要件修得単位が110単位以上であること
    受講定員 30名
    配当年次 4年次・通年
    開講日数 年間20~30日程度

    原則、平日に実施


    学外実習 医療・司法・教育・福祉の4分野の施設にて7日~12日程度
    学内実習(事前・事後指導の授業) 10~15日程度
    • 過年度実績。年度により異なる場合があります。
    • 「心理実習」の受講には、科目履修料10万円の納付が必要です。また心理実習受講に伴う健康診断・抗体検査などの費用は自己負担です。
  5. STEP 05

    卒業

    卒業に必要な単位を修得すれば卒業です。

「公認心理師」の職場例

  • 医療保健領域

    病院、クリニックなど

  • 教育領域

    教育機関、教育相談所など

  • 産業・労働領域

    EAP(従業員支援プログラム)、一般企業など

  • 福祉領域

    児童相談所、発達支援センター、療育施設など

  • 司法領域

    警察、家庭裁判所、少年鑑別所、刑務所など

  • 被害者支援領域

    災害被害、犯罪被害など

  • 私設相談領域

    開業

公認心理師についてよくあるご質問

このページに関するよくあるご質問はこちらからご確認ください。

公認心理師について