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教員紹介 総合心理学部

学科長

上北 朋子 教授

UEKITA Tomoko

専門領域
行動・脳科学領域
担当授業
「実験心理学」「行動分析学」など

「心は脳にある」。そのメカニズムから行動の理由、心の世界を探究

行動神経科学とは、私たちの行動とそれを司る「脳」という高度な器官に焦点をあてた学問であり、脳についての知識を深めると共に、心との相関関係、因果関係などを科学的に追究していきます。私の専門分野は「実験心理学」で、心理学の理論にもとづき実験を行い、行動の仕組みやそれを支える脳の機能について研究しています。例えば、行動は大きく2つに分類されます。1つは本能や何らかの刺激によって意思に関係なく反応する「レスポンデント条件付け」という行動。「パブロフの犬」で広く知られる条件反射もレスポンデント条件付けによるものです。もう1つは、報酬や罰則などによって自発的、意図的に行動する「オペラント条件付け」という行動です。この分類に基づいて、人がどちらの条件付けによって行動しているのか見定め、適切な条件を設定すれば、より良い行動へと変化を促すなど効果的な心理的支援に役立つでしょう。もちろん、他領域との連携が必要なさまざまな場面での活用も可能です。授業では私が行ってきた心理実験なども交えて、支援を行う上で重要となる仮説の立て方や、より深く考察・検証できる力を身につけることをめざしていきます。

心理学の専門家のアイデンティ形成にもつながる脳の学習

行動の背景にある脳の仕組みを知っていれば、行動を体系的に分析・理解し、心理的支援が必要なあらゆる場面で客観的な視点をもって対応することができます。私の授業をはじめ、たちばなエクールでの学び、さらに日常生活や自分、周囲の人たちの行動とも照らし合わせながら理解を深めていってください。

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