MESSAGE在学生・卒業生メッセージ

在学生 吉田江理子さん

あこがれだった公認心理師へのキャリアチェンジに挑戦

在学生 吉田江理子さん
正科生3年次編入学

福祉職

 

心理を仕事に。昔からのあこがれを
かなえるべく公認心理師をめざすことに。

私は小さい頃から心理学に興味があったのですが、心理学がキャリアに結びつく想像がつかず、大学は経済系の学部を選び進学することにしました。しかし2017年に国家資格として公認心理師ができたことをきっかけに、心理職へのあこがれが再燃。「たちばなエクール」への入学を決めました。
とはいえ、私は入学を決断するまでに2年間迷いました。仕事と学習の両立は楽ではないというのは想像がつきましたし、公認心理師になるには大学院を修了し、国家試験に合格する必要があるなど、先々に多くのハードルが待ち構えています。「公認心理師にはそれだけの価値があるのか」「公認心理師に挑戦するには、年齢的に遅いのではないか」と悶々と考えていたのです。でも、まずは入学して必要な科目・単位を修得して公認心理師受験資格要件を得なければ、その先の選択肢はゼロのまま。一歩を踏み出さなければきっと後悔してしまうと気づいたときに、踏ん切りがつきました。

「心」を体系的に学んだことで
必要なサポートが自然と導き出せるように。

私はこれまで事務職や福祉職などいくつかの職種を経験してきましたが、福祉系の仕事に就いていた時、特に心理学の必要性を強く感じました。例えば「就労移行支援」では相談者の就職に向けての準備や訓練のサポートを行うため、心理学の知識があれば障害の特性に応じたよりよい支援ができるはずだと感じたのです。
「たちばなエクール」で学ぶ心理学の視点では、まさに相手の「心・考え」を理解することに重点が置かれます。例えば「精神疾患とその治療」という授業では、これまで私の中であいまいだった、精神疾患を持つ方の症状やその原因、対応までの一連を体系立ててよく理解できるようになりました。そうやって知識が増えていくと、相談者が課題にぶつかったときに「自分がこの方の立場ならどうするかな」「どうしてこの作業でつまずくのかな」「この方はいま何を考えているんだろう」などと瞬間的に想像を広げ、対応策まで頭に浮かぶようになります。心にまつわる知識の差が、現場での対応力の差に直結することを実感しています。

同じ志を持つ仲間たちが
将来を明るく照らしてくれる。

私が通信制大学を選んだ大きな理由として、「さまざまな年齢・職業の方々と交流できそうだ」という期待がありました。そして今では実際に、多様なバックボーンを持ちながらも、同じ志を持つ仲間に囲まれる楽しさやありがたみを強く感じています。例えば「たちばなエクール」卒業後の大学院選びについて、スクーリングで同じグループになった仲間同士で知識を共有し合えますし、また教育現場や病院など、いろいろな職場、立場の方が日頃どんな仕事をされているのか、その現場では福祉職はどんな役割を担っているのかといったお話を聞く中で、次のキャリアイメージも広がっています。
今後、どれぐらいの時間をかけて公認心理師をめざし、どのようなキャリアを歩んでいくことになるか、まだはっきりとはイメージできていません。ただ、「困っている人、苦しんでいる人の助けになりたい」という根っこの思いは同じです。いま学んでいる心理学の知識と、仕事の中で培ってきた経験を掛け合わせ、人の心に寄りそい、より暮らしやすい毎日をサポートできる存在へと成長していきたいと考えています。