MESSAGE在学生・卒業生メッセージ

看護学コース修了 太田恭子さん

遺伝カウンセラーの資格取得への第一歩

看護学コース修了 太田恭子さん

看護師

 

看護師と臓器移植コーディネーターの経験を活かして
遺伝カウンセラーをめざす。

看護学校を卒業後、約20 年にわたり看護師と臓器移植コーディネーターの仕事に従事してきました。現在は看護師として、不妊治療クリニックに勤務しています。
遺伝に携わるチームに所属したことをきっかけに、今までの経験を活かしながら遺伝カウンセラーをめざしたいと思い、そのために必要な学位の取得と、大学院への進学を決意しました。
ちょうどその頃、社会人を対象とした通信制大学の説明会イベントがあり、「たちばなエクール」の職員から直接説明を聞くことができました。「仕事や育児が忙しいからと、勉強を先延ばしにしなければ卒業は可能ですよ」との言葉に「通信制とはいえ、がんばらなければならないのは当然だ」と納得。「たちばなエクール」はメディア授業が充実しており、スキマ時間を活用しながらしっかり学べることが魅力でした。また育児との両立を考えたとき、スクーリングが不要であることや、無理のない学費も決め手になりました。
子どもに、「難しい目標も、がんばったらできるんやで」という母としての姿を見せたいという思いを胸に、受講をスタートしました。

不妊治療の目的を果たせなかった方々に
チームで寄りそっていく。

看護学校時代から「人を見るときは瞬間だけでなく、全体を見なければならない」と教わってきました。その本質を感じられた授業が「高齢者へのヘルスプロモーション」です。認知症は突然かかるものではなく、成人期、壮年期以降の成長発達が大切なのだと気づかされましたし、親の介護や子どもの成長、夫婦としての今後を改め て考える機会にもなりました。
この気づきは、仕事にもよい影響を与えてくれました。勤務するクリニックには、不妊治療を受ける方が多く来院されます。中には、治療の甲斐なく妊娠という目的を達成できず、そのあまりのつらさに鬱になってしまう患者さんもいます。その方たちが、今後も長く続く人生を一歩ずつでも前に進めるようにサポートしたいとの思いが生まれ、看護師で構成するチームを立ちあげました。この思いは、臓器移植コーディネーター時代に、臓器提供者のご家族に感じたことと通じるものがあります。
患者さんをしっかり支えるのはもちろん、寄りそおうとするあまり影響を受けてしまうこともある看護師もサポートすることで、チームとしての力を高めていきたいと考えています。この取り組みは既に開始しており、学会での発表も控えています。

キャリアアップにつなげる
「たちばなエクール」での学び

私は「たちばなエクール」に入学したことで、看護学を学ぶという立場に戻る機会を得ました。看護師として社会で経験を積んだ後だからこそ、学生時代と比べて感じ方や考え方に余裕ができ、吸収することも多かったと思います。在学中は子どもがまだ小さく、授業についていくのは決して楽ではありませんでしたが、どんなに眠くてもメディア授業を1 分でも長く視聴する気持ちでがんばりました。公共交通機関を使って通勤される方は、移動時間を利用するのがよいと思います。
これからも「たちばなエクール」での学びを実務に活かしながら、大学院への進学と、遺伝カウンセラーの資格取得へのモチベーションを維持していきたいと思います。