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心の真理に近づくこと。それは、家族にもっと近づくこと。
在学生 関谷紋子さん
正科生3年次編入学
産前産後ヘルパー
「スキマ時間に、スマートに勉強」とは
いかなかった、入学当初。
発達障害や適応障害に苦しむ家族がいることから、もともと発達心理学を中心に心理学の知識を少しずつ勉強していました。ただ、独学ではどうしても限界があります。大学のカリキュラムを通じてより専門的に心理学を学ぶことで、少しでも治療の助けになれるのでは、もっと家族に寄り添えるようになるのではと考え、たちばなエクールへの入学を決めました。
いざ授業が始まると、挫折の連続です。教科書に書いてある、基本知識と思われる用語がわからず、動画を一度見ただけでは理解が追いつかないため、再度同じ動画を視聴して…の繰り返し。当初は1コマ90分の授業動画を、何度も見直して理解していました。「家事をしながら細切れで進めていきたい」と考えていましたが、最初はそのやり方ではついていけないと感じました。私はシフト制の勤務体系なので日によりますが、大体1日あたり4〜5時間ほど、睡眠や家事以外に使える時間はほとんど全て勉強に費やしていました。
得意・不得意も、成長の仕方も
人それぞれなのだと「発見」できた。
でも勉強内容は本当に面白い。特に興味を惹かれたのは、やはり発達心理学なのですが、その中で教わった「人は一度覚えたことは忘れない」という話は印象に残っています。記憶が変容することはあるけれど、きっかけさえあれば思い出せる、と。たしかに、高齢で記憶があいまいな方でも、ある写真を見るとスルスルと細かなことまで昔の記憶を話し始めるという例を聞いたことがありますよね。この事実を知って、人は歳を重ねても、得た経験を通じて学び続け、記憶を更新し続け、成長できるのだと感動しました。同時に、記憶を思い出す方法が人によって異なるように、物事の認知の仕方や得意・不得意も人それぞれなのだと実感しました。
私はかつて「自分でもできるようなことは、他の人もできて当然だ」と思っていました。自分に自信がないがゆえの控えめな考え方のつもりでしたが、これは実は身勝手な考え方でもあったのです。私にできることや得意なことを、他人がそうだとは限らない。全て人それぞれで、型にはめて考えることはできない。私なりのこの「発見」は、子育てをするうえでも心の支えになっています。
このように自分がこれまで学んできたことや経験してきたことと、たちばなエクールで勉強したさまざまな知識とがつながって線になり、腑に落ちる感覚があり、心理学が「身についているのだな」と実感しています。
たちばなエクールには、「学びたい意欲」を
後押ししてくれる環境が整っている。
心理学には興味があっても「通信制になじみがなく、良さをイメージしづらい」という人もいるかもしれません。たちばなエクールはリアルとデジタルを上手く融合させ、非常に学びやすい環境を整えてくれていると思います。他の通信制大学では、手続きが郵送ばかりで不便なこともあるようですが、たちばなエクールなら多くの手続きがインターネットで完結。一方で対面のスクーリングなどでは、さまざまな背景をもつ在学生から話を聞くことができ、ロールモデルのような方にも出会えると思います。私自身はこれからも、心にまつわる専門的な知識を学んだ者として、家族が抱える悩みを少しでも理解し、支えてあげられたらと考えています。